ゲスト:大石亜矢子さん&盲導犬アン

昨年10月28日の“たすけ愛講演会”で、ゲストとして弾き語りをして下さったプロ歌手の大石亜矢子さんと盲導犬アンとの出会いを、今日は綴りたいと思います。
っというのも、先日、この話題になった際、知人にどうしてそれをもっと詳しく講演会で話さなかったのか・・と、ご注意を受けたからなのです。あの感動的な歌を歌って下さった彼女との出会いは、実に不思議で奇跡的な出会いだったのです。

《今度来る時は、梅干を持って来てね!》
昨年36歳の若さで亡くなったハンドルネームまりるさんを、都立豊島病院(東上線小山)に見舞った際、彼女は、『今度、来てくれる時は、貴方が作った梅干を持って来てね。』と、頼まれました。緩和ケアー病棟に入院している患者は、ほとんど痛みのコントロールはされていましたので、全身状態はかなり衰弱していても、食欲がない訳ではありませんでした。

《電車に梅干を忘れる!》
私は、依頼された2日後に、梅干を持参して電車に乗りました。こういった場合の依頼は、すぐに応える・・・ということが大切です。いつか・・では、間に合わなくなるからです。
しかし、私は、とても疲れていたのか、生まれて初めて電車の座席に梅干を忘れてしまったのです。千代田線で気がつき、北千住まで戻り、駅事務所に駆け込みました。

私は、ボロボロと涙を流しながら、その梅干を今日、持って行かなければならない訳を駅員さんに訴えました。浅草行きかと思っていたら、それは、中央林間行きの電車でした。かなり、しどろもどろな私を駅員さんは、本当に優しく、『そういうことなら、全力を尽くします。』と、本当に親切に対応して下さいました。

《渋谷で梅干を受け取り病院へ》
8月の移動は、体力を使います。それも、厳しい状態にある彼女の為に、是が非でも願いを叶えたいという切なる思いと病院へのお見舞い通いは、私もかなり、疲労が蓄積していました。しかし、その日彼女は、病室に入るや否や、『わぁ〜嬉しい!』と、歓声をあげ、脳転移で、両下肢麻痺になった身体を伸ばして、冷蔵庫から飲み物や食べ物を私に差し出して、思いの他、上機嫌で接待してくれました。(他に肝臓転移・肺転移・全身への骨転移・皮膚転移をしていました。)

《北千住のトイレで・・・》
帰路の乗換えで、北千住のトイレに入るべく向かいました。すると、視覚障害者の女性と若い男性サポーターが、トイレの入り口のちょうど中央付近で立ち往生している姿が目に入りました。勘はさほど鋭い訳ではない私でさえ、それがどういう状況下は、すぐに理解出来ました。(女性トイレにも男性トイレにも入れない・・。)

私は、咄嗟に、『ご一緒しましょうか・・。』と、声を掛け、私のくの字に曲げた腕を差し出しました。
するとすぐに、『ありがとうございます。よろしくお願い致します。』と、私の好意に身を委ねて頂きました。『サポートお上手ですね。』なんて言われ、私は、思わず、NPO法人“たすけ愛すぎと”で、ガイドヘルプ講習会を受講していたことや、視覚障害者の方をサポートしている話など、会話を交わしました。

すると、彼女は、、『私は、こういう働きをしている者です。』と、文化活動コーディネーターと書かれた名刺を差し出しました。私のがん患者会シャロームの名刺を交換し、何故かそこで立ち話が始まりました。

私は、講演会の時に緩和剤としてどなたか、歌を歌って下さる方を実は探していること、プロの歌手との交渉がうまく行かなかった話などを手短に話しました。彼女は、それでは、具体的なことは、メールで交わしましょう・・・と、さらりと言い放ち、若い男性サポーターと一緒に人ごみに消えて行きました。

恥ずかしながら、私は、全盲の方が音声メッセージのソフトを使用すれば、私の送った活字が音声に変換されることを、今の今まで知る由もありませんでした。狐につままれた思いで、帰宅後、すぐに、名刺のアドレスに送信しました。

あの心に響く感動は、今もなお、一人ひとりの心の中に残っていることを、ことある毎に耳に入れて下さり、感謝されます。あの講演会を更に大きく膨らませて下さった大石亜矢子さんと盲導犬アンとの出会いの続きは、また明日!

  1. 2007/02/07(水) 22:30:46|
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