天井に吊るされたミラーボールが、グルグルと回りながら壁に無数の光りを移動させ、いっ気に別世界に誘われる。
もう、何十年もマイクなど持ったことがなく、一様に自信がないと言っていた仲間たちが、あっという間に、予約を入れ、自分の番の歌に熱唱する。
一人ひとりの選曲がまさに、その人らしく、胸に響く。それぞれのがんとの闘い様を知っているからこそ、その歌詞が心の機微に触れる。
感激屋の私は、歌とその人とが重なり、涙が溢れそうになる。ある人は、こぶしをきかせ、ある人は優しく。ある人は、哀愁を込めて歌う。
『駄目だ。私、涙が出そう。』と、いうと、傍らにいた仲間が、
『そうよねぇ〜。私達、頑張ってるもんねぇ〜。』と、感慨深げに語る。
歌っている横顔は、がん患者とは思えないほど元気に見える。しかし、誰一人として、体調は従前に戻っていない。がん患者しか分らないQOLの低下。
仲間が会を重ねるごとに確実にその親密度が増している。
強い絆で結ばれつつある仲間。ずっと・ずっと一緒に頑張りたいと思う。
シャロームには、術後18年目に転移をしたがん患者がいる。
再発・転移を恐れながら、陽だまりで肩寄せあうように、今日も温め合う。
仲間がいてよかった・・・。そう思う今日の一日でした。
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