恐怖の体験!

がん友よりその友人の品物を献品したい・・というお申し出を受け、私は自分の運転技術及び方向音痴を顧みず、今日新座まで取りに行った。

家を出る前にカーナビでセットするも高速に乗るようなルートにしかならず、高速を走れない私は、さいたま市を目的地として一般道でスタートした。途中で目的地を新座に変えた。

途中、高速道路を思わせるような道路に入り、引き返せない不安や恐怖で『神様助けて下さ〜い!』と、絶叫に近い祈りともつかぬ声で、叫び続けた。

カーナビが友人宅の直近まで導いてくれてやっとの思いで辿り付けた。荷物を車に運び入れ、遅めのイタリアンを食べた。

帰りは来た道を帰ればよいのだが、その操作も知らない私は、同じようにさいたま市までセットして、友人と別れた。ところが恐ろしいアクシデントが私を襲った。

カーナビの音声に従って走っていたつもりが、『まもなく左方向です』を間違えて左に曲がってしまったようで、私はまるで獣道のようなところに迷い込んでしまった。

方向転換しようにもどうにもそんな所もない。そうこうするうちに何と東京に入ってしまい、私の頭は、もうパニック状態。こうなると当然冷静な判断力は、100%欠落する。

どうやら清瀬方面に向かっていたようだ。それでも、カーナビは、新しいルートを模索して表示するがどうもさいたま市からどんどん離れていっている。

途中友人に電話するが、『今どこ?』と、言われても『ここはどこ?私は誰?』の状態。カーナビに表示されている地名を言って電話を切った。兎に角、大通りに出て助けを求めるしかない。うまい具合に倉庫の前が広く開いていてそこに一旦車を止めた。

体は、ワナワナと奮え、ハンドルを握ることの恐怖から早く解放されたいという気分が前身に充満していた。

傘をさして床屋に飛び込んだ。『すみません。杉戸に帰りたいのですが、迷ってしまったんです。こうなると怖くて運転出来ないので、運転代行をしてくれる方をご存じないですか?』と、プライドも恥も捨てて事情を説明した。

床屋のおかみさんが、居酒屋に問い合わせて代行業者を聞いてくれた。携帯から代行業者に電話した。『お酒を飲んでいるのではないのですが、道に迷ってしまい運転する自信がなくなったので、運転を代行してもらいたいのですが・・』とお願いした。

店の客も床屋のご夫婦も呆れ顔というか、失笑に近い表情を私はすぐに見て取った。当たり前だよなぁ〜。カーナビは何の為だ・・ということになる訳で・・。さて、新座からだと2万円近くかかるらしい。それでも頼む他なかった。

床屋の前で車を止めて待っている間に、『代行業者を頼んだので安心して!』と、友人に電話を入れた。『代行業者など頼まないで私が行くから・・そこはどこよ。』と向こうも焦っていた。

『わかんない。床屋の前にいるの・・。』とだけ言った。住所もなにも言っていないのに、はやてのように現れた月光仮面のように彼女の車が横付けされた。

と同時に代行業者も来た。『代行業者が来たからやっぱりお願いする。』と言った私に耳を貸すことなく、『キャンセル出来ませんか?』とキッパリとした口調で友人が業者に訪ねた。

『仕事を切り上げて来たんだよ・・。』とすぐには、答えてくれなかったが、『キャンセル料お支払いしますので・・。』と私が言ったら、二人で来ているので2000円ということで話がついた。思ったより安かった。

彼女の誘導で彼女の自宅に行き、彼女が私の車を運転してくれた。『私、運転大好きだから安心して!』と、人の車なのに、おしゃべりしながらスイスイ運転してくれた。杉戸の自宅まで運んでくれて、おまけに玄関ポーチまで荷物を運び入れてくれた。

私って何て厚かましいのでしょう。それでも彼女は、『私が悪かったのよね。私が余計なことを言ったから・・。18日に持っていくことになってたんだから、それでよかったのに・・。』と、どこまでお人が良いのでしょう。

私は臆病で気が小さくて怖がりで、著しい方向音痴。その為に、今までにも身の危険に晒さらされたことは幾度もあった。思い出すとフラッシュバックして心臓がドキドキする。

本当に生きていくのが辛くなる。人間はあらゆる面を持った複合体だから一面的な見方をすると、とんでもなく思い違いをすることになる。

いつも元気そうに振舞うこの私を見て、誰が今日のような私を想像するだろうか・・。電車で帰った友人から『着きました。今日は楽しい一日でした。ありがとうね。』というメールを受信した。

こんな奇特な人が世の中いるものなんだな・・・と、ありがたく嬉しくジンと優しさが込み上げて来た。でも、立場が逆で、私が運転が苦でなかったならば私も彼女と同じ行動を取ったかもしれない。

でも私の場合は、奇特というより、向こう見ずでお節介焼きで、後先考えずに行動するから、結果として周りの方々に迷惑を掛けることになる。本当に難儀な性格。

今日の彼女の友人の献品だって、処理業者に頼めば5〜60万円かかる・・と見積もられて、彼女のところに相談して来たのだ。そこで、私のフリマの活動を思い出して電話をくれた。

私よりも遙かにしっかりしているけれど、二人でランチを選ぶ時は優柔不断な二人の性格が表れて、二人ともなかなか決められなかった。やっと決めたセットメニューは、そこから更に三択しなければならなかったらしく、そこからまた時間を要したことは言うまでもなかった。

そんなに深い交わりでもないのに、がん仲間はツーカーの思い。不思議にジグソーパズルのピースのように、ピタリと入まった気がした。

人の優しさに触れた幸せな一日だった。でも、今日の様な怖い思いはもう二度としたくない。ちゃんと学習出来るだろうか、浅はかな判断力で行動することがないよう肝に銘じておこう。それにしても疲れたし、それにしても本当にありがとうあなた。

  1. 2008/05/10(土) 23:16:31|
  2. 日々の思い
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2