実は、昨年から来年のシャローム3周年記念講演会の講師は、癌研有明病院の緩和ケア部長 向山 雄人医師と決まっている。これは代表の私の独断。(すみません。)シャローム会員さんには事後承諾。(笑)
国立がんセンターの主治医に、『2年先の約束ですか?』と、笑われたくらい随分先の話だった。国立がんセンターは、緩和ケア病棟を有していない。
毎月100名以上のがん末期の患者が病院から出される。しかし、緊急入院などで最期を向かえる患者は、年間800名くらいはおられる。
患者は最期まで診てもらえると思っている人が多く。『最期まで診て下さい。お願いします。』と懇願した末期患者を私は知っている。
でも、緩和ケア病棟がない以上、治る可能性の高い新しい患者の命を救うことが使命ということか、病院も不本意ながらほかの病院を紹介する。
そんなシステムであることを知っている私は、腫瘍内科医でもあり緩和ケア医師でもある向山医師の講演会に大変興味があった。インスピレーションというべきか、『こんな先生に最期を診てもらいたい。』と、私はフロアーから漠然とそう思った。
講演は終わり帰ろうとした時、偶然階段で向山医師とばったり鉢合わせをする。私は咄嗟に、『先生。一度先生のお話をゆっくりお伺いしたいのですが、お時間を取って頂けませんでしょうか?私は、国立がんセンター中央病院××医師の患者です。』と、お願いした。
すると、『よろしいですよ?その時は、病院の方にお電話を下さい。お時間を取りましょう。』と言って下さった。アポイントを取り、当時の勤務病院:都立豊島病院で向山医師とこ1時間お話を聞かせて頂いた。
当然、向山医師は、『シャロームさんはどんな人か・・』ということは、私の主治医に事前にメールでお尋ねになっていたことを私は後で知る。(当然と言えば、当然)
その後、メールや電話。癌研有明病院の緩和ケア病棟見学、がん患者会シャロームのボランティア医(賛助会員)など、7年前の講演会から今日までずっとお付き合いが続いている。
そんなことから先日、その向山医師にメールで治療のことでご相談していた。『原発の肺転移治療中の患者が、リン酸コデインでの服用では、咳が止まらなくなった、他の鎮咳方法を教えて欲しい・・。』という内容。
癌研有明病院と言えば、国内がん専門病院で一番歴史が古く、症例数も断突に多い。トップレベルの最新医療を受けられる・・ということで超有名な病院である。
そこの緩和ケア部長と言えば、とても忙しい・・。こんな言葉で言い現すことが出来ないほど多忙を極めておられる。
そんなことから講演会の講師をお引き受けになっても、体調を崩されて出席出来なかった・・・ということもあったほどだ。(杉戸での講演会大丈夫かしら・・。それが一番心配。)
さて、上記の質問に対して、回答のメールを受信したので貼り付けたいと思う。これは、この閲覧者にも何かの時に参考になるかもしれない・・という思いからだ。
お返事が大変遅くなり、申し訳ございませんでした。「がん対策基本法」の柱の一つである、早期からの緩和、最後まで見放さない癌医療を定着させるべく、慌しい毎日です。
3周年記念講演会も楽しみにしております。さて、咳が止まらない患者さんに関しては以下の点をが大切かと存じます。
●肺のレントゲン検査で、肺野にどのように転移しているか、また、胸水は溜まってはいませんか ? リン酸コデインで咳が止まるのは、肝臓でコデインがモルヒネに変化してこれが咳や呼吸困難感を緩和します。
よって、コデインより、携帯用のモルヒネ製剤の「オプソ5mg製剤」を処方してもらい、はじめは、ノバミン1錠・プリンペラン1錠(嘔気予防)と同時に1包飲むことで感受性があれば、30分位でおさまってきます。
一方、胸水に伴う咳は、体を動かした時などに出ます。この場合は胸水を簡単に排液することで改善します。●
癌研にいらした際はまた声を掛けて下さい。
癌研有明病院 緩和ケア科 向山雄人 拝
小心翼翼で、先の見通しが立たなければとても不安な性格の私だからこそ、向山医師に出会えたような気がする。弱さが益に変えられ、そのことで周りの方々もこうして共にその恩恵を受けることが出来る。
しかし、これは、取りも直さず向山医師のお人柄だからこそ・・・であることを決して忘れてはならないと思っている。
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