2012_08
21
(Tue)18:52

ちゃんと耳を傾けて!低用量の抗がん剤!

ちょっとあることがあって、腫瘍内科医勝俣範之医師にメールで相談した。

内容は、積極的治療が出来なくなった患者さんに、低用量の抗がん剤を投与してくれる医師を紹介することは、患者にとって選択肢の幅を広げるので、決して悪いことではない・・と主張する人に対しての意見を求めた。。

・・・・私の質問は、概ねこんなことである・・・・・・・・・・・

抗がん剤の低用量を実施している医師を患者に紹介するのは、まずい!

しかし、よほどのことでもない限り、この手の話は、すぐに患者は、『末期となり、抗がん剤で苦しめられるよりも、副作用が少なくて体へのダメージが低く、延命されるのであれば、一つの選択肢として提供する分にはいいのでは・・』と、言われる。

そもそも、効いた・・・ということが証明されないばかりか、何もしなくても、同じようにいや更にもっとQOLが上がった状態で延命される方は沢山いる訳で、

積極的治療が出来なくなった場合の、しっかりとしたその後の生き方や病との闘い方、そして、命の終焉までの学びが、そっくり抜けていることから、

こういった低用量の抗がん剤がまるで救世主のように、受け入れられてしまう・・
と思うのだと思います。代替療法も同じ・・。

低用量が効果があるなら、とっくの昔にがん専門病院でも起用される訳で、個人の思い付きや、小さな世界での効果(怪しげ)をがん患者に紹介することに対して、かなり抵抗があり、問題であると私は感じている。

そして、この類は、本当に理解されにくく、私などが声を大にしても、耳障りなうるさい鐃鉢(にょうはち)と取られてしまう。

こういった問題を問題と思えないことが、実は問題だと私は思うのですが、先生のお考えを是非、この同報で伝えて頂ければ幸いです。

また、そのご返信を頂いた場合、それぞれの場で転送することをご許可頂ければ幸いです。

ps
その☓☓医師は、とてもよいDr.なのだそうです。以前、勝俣先生が国がんで、メディアを対象に代替療法について講師をされた時、フロアーから、『そういった先生方は、とても謙虚で熱心です。』と質問を受けた時、

勝俣先生は、壇上から、『熱心とか、親切とか、優しいとかそういったことで判断しないでほしい。要は、それががんに効くか効かないか・・なのです。』と、毅然と言い放ったことを参加したメディアの方から聞いたことがあります。

・・・・・・・・・・勝俣医師の返信↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

正にシャロームさんのおっしゃる

積極的治療が出来なくなった場合の、しっかりとしたその後の生き方や病との闘い方、そして、命の終焉までの学びが、そっくり抜けていること

ということにつきますね。

私の患者さんにはいくらでも抗がん剤をしなくとも元気な患者さんはたくさんいます。

抗がん剤は低容量でだらだらと続けることが一番良くないのです。

その医者がすすめる低容量の抗がん剤は効果があるというエビデンス(医学的・科学的根拠)は全くありません。

抗がん剤を止め、緩和ケアをやる方が抗がん剤を続けるよりも生活の質
(QOL)も高く、生存率も向上した、というきちんとした医学的研究結果(エビデンス)が最近、海外から出てきております(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌 2010年より)。

治療のベネフィットが認められない見込みが強い患者さんには、抗がん剤を中止し、緩和ケアを適切に行っていく、ことをすすめていくことは、

エビデンス(
J Clin Oncol 29:3825-3831, 2011. J Natl Compr Canc Netw 7:122-192, 2009. J Clin Oncol 29:755-760, 2011.)からも示されていることでありますが、

治療を打ち切る、ということは患者さん側からしても、不安材料となるため、患者さんも治療中止を受け入れられず、治療医がこのような状況であっても抗がん剤をやってしまう現状はあるかと思われます。

そこには、主治医の患者さんに対するコミュニケーション能力、医療チームが患者さんにうまく関わっているかどうか、などが問題です。

また日本の現状ですと、がん薬物療法の専門医が少ない現状があり、このような状況でも、「あきらめない治療を」ということで、エビデンスの乏しい低容量の抗がん剤をやったり、

エビデンスの乏しい免疫療法が臨床試験以外で行われたりしているといった現状があるかと思われます。

コミュニケーションの問題に関しては、国立がんセンターの調査研究でも、患者さんとうまくコミュニケーションを取れず、緩和ケア移行の話をうまくできずに、

抗がん剤をだらだらと使ってしまう傾向にあったことを発表しています(
Oncologist. 2009 Jul;14(7):752-9.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

よく積極的治療が効果がなくなった時、病院から、見放されるとか、追い出されるとかという言葉を使うが、

実は、命は有限であり、病院は助けるための医療機関であることから(緩和ケアを有していない病院は・・)出されるではなく、自発的に出なければならない・・のだと私は思っている。

だから、国立がん研究センターの患者である私は、もし、再発・転移をした場合、どこで最期を看てもらうのだろう・・と、まだ、転移もしていない間から、受け入れてくれるところを探したのだ。

そこで、たどりたどり着いたところが、現在の癌研有明病院:緩和ケア部長の向山雄人医師だったという訳である。その時は、都立豊島病院で緩和科長をされておられた。

そんな出会いがあったことから2010年当会主催の、緩和ケア講演会:基調講演をお引き受け下さった・・・という訳。

再発・転移をした場合は、根治が困難な場合が多い。だからこそ、抗がん剤が効果がなくなった時、自分は、どのような生き方をしたいのか・・そこを今からシュミレーションしておくことは大切なことなのでは・・・と私は思うのである。


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