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2019_04
04
(Thu)22:55

最善を期待し、最悪に備える!それを実践している会員さんからのご報告!

 彼女は、出会った時から妙に気があった。そもそも彼女から治療についての問い合わせがあり、何回か交信をしている間に、勝俣医師のセカンド・オピニオンに帯同することになった。

その日が初対面。であるにも関わらず、ランチをご一緒し、駆け付け一杯を景気づけに呑み、セカオピに臨んだ。

彼女の勝俣医師のセカオピは、これで二度目とのこと。

予め打ち合わせをしていた通り、セカオピは、とんとんと調子よく展開していった。彼女一人の時のセカオピは、あっと言う間の短時間で終わったという。緊張のあまり、頭が真っ白になったということであった。

二度目のセカオピは、私と一緒。何を一番に聞きたくて、また、その理由を知りたくて、優先順位を付けて、時間内に矢継ぎ早に質問をした。

勝俣医師も、私に慣れたもので、セカオピの患者と私を同等の立場として、私の質問にも答えて下さる。

最初の頃は、『シャロームさんの話は、また後で伺います。まず、患者さんのお話が先です。』というように言われることが多かったが、最近は、むしろ、私が補足しながら先生に質問をした方が、先生ご自身も理解しやすいこともあり、あまりそれを言われなくなった。

だから、質問は膨らむし、遠慮なく、先生からの情報も引き出す。引き出すためには、こちら側の勉強は不可欠。

予め、彼女の病歴をまとめてワードにおこす作業をする。そうしている間に彼女の病態をしっかり自分の中に、刷り込むことが出来る。だから、自分のことのように、彼女に変わって質問も出来るということなのである。

彼女は、再発・転移をしている。そういう方に私は、必ず、『最善を期待し、最悪に備える。』ことを、繰り返し伝えている。

彼女は、それを忠実に守り、出会ってからすぐに緩和ケア外来にかかり始めた。そこの病院は、緩和部長さんがコロコロ変わり落ち着かないが、

彼女は、最悪に備えるために、定期的に、緩和ケア外来に通い続けている。

先日、その緩和の医師から、『あなたは、そんな知識をどこで学んだのですか?』と、聞かれたらしい。即座に、『患者会です。』と答えた話を、LINEで伝えてくれた。

都内の病院の緩和ケア病棟の部長先生は、当会の講演会にも講師としてご参加頂いたことがある。その医師は、60歳で(その病院は、65歳が定年)仲間から誘われ、現在は、在宅緩和ケア医として新たな道を進まれている。

その医師と私のエピソードもあるが、また、機会があったら綴ることにしよう。

前出の彼女は、最善を期待しつつ、最悪に備えて、今、様々な準備をしている。『このことは、内緒ですよ。まず、この懸案事項を片付けようと思ってるんです。』そういって、内緒の話まで私の耳に入れながら、着々と、最悪に備えている。

そして彼女は、『私、がん患者会シャロームに出会えて本当に良かったと思ってる。そして、シャロームさんに出会えたことも、本当に感謝してる。』いつも、彼女から突いて出てくる言葉である。

私の場合、会を牽引をするということは、本当に嫌なこともある。『あんな人に出会わなければよかった。』って、思うことも正直ある。でも、そんな人にいつまでも心を向けるのではなく、

こうして、双方向で益し合い。双方向で認め合い。双方向で感謝し合える。そんな仲間や会員さんがいることを、私は常に、覚えるものでありたいと思った。

ややもすると、嫌なことにばかりに心を奪われ、今ある素晴らしい出来事は、まるでなかったかのような暮らし方をすることが時にある。

そんな時きまって、『シャロームさん。近況報告です。(生存確認です。)』などと、冗談を飛ばしてくれる会員さんがいらっしゃること。

絶対信頼を置いて下さっている方がおられることを、私は、いつも、心に留めておきたいと思った。