今朝は、7時50分に家を出る。7人がけに6人しか座っていないところに、『すみません。よろしいですか?』と、声を掛ける。少し隙間が出来た。3人動いてくれなければ、私は座れない。もう一度、動かない男性に声を掛けた。『すみません。申し訳ありません。』やっと私は座れた。
家からだと都庁までちょうど2時間かかる。治療中の私にとってこの2時間は辛い。元気そうにみえてもやっぱり私は病人なんだ。遠慮なんかしてるとピアカウンセリングどころではなくなってしまう。
私は、アクティブに動いているが、しっかり健康管理をしているつもりだ。眠剤は常備している。もし30分たって眠れない場合は、必ず服用する。我慢はしない。がんになって初めて眠剤を服用するようになった。
睡眠不足は、翌日に響く。睡眠を確保するために眠剤は欠かせなくなった。健康な時は、眠剤に対して偏見があった。しかし、私は入院したその日から眠剤と仲のよいお友達となった。電車で座ることも然り、以前は、座ることに罪悪感があった。でも、今、私は座らなければ体力の持たない体になった。
それでも、“ええ恰好”をしたい私は、ご年配の方を目で追い、目線が合うと立つ格好をして席を譲るジェスチャーをする。今日は、辞退されてほっと胸を撫で下ろした。
さて、今日の研修2日目午前の部は、実に実りの多い濃厚な2時間だった。ピア・カウンセリングの概要や手法を分りやすく講師の体験を交えて話して下さった。
この体験は、我々の身近な出来事に置き換えてイメージを膨らませることが出来た。講師がストンと納得して落ちた話は、聞き手も同時にストンと落ちた。
午後からの4時間は、午前中学んだことをロールプレイで実践した。クライエント役・カウンセラー役・そして観察する人と3人ひとグループとした。そのセットでの時間は25分。これを役を変えて3回行った。
このロールプレイは、講義を受けたことがいかに生かせるか・・・という、まるで学習の効果を量られるようなものだ。最初、私は観察役だった。25分経過してそれぞれ思ったことをディスカッションする。
忌憚ない意見を言わせて頂いた。クライエント役がまだ話が終わらないうちに、カウンセラー役が話しているそれも長い。言っていることも自分の価値観を押し付けている・・などなど。ん〜ん。これって私の姿かもしれない。
大所高所から距離をおいて観察すると見えて来るものが沢山あった。いざ、自分の番になる時ちゃんと出来るかどうかは、あまり考えなくてよい。自分の時はその観察役から教わればいい。
相談業務をなさっていた大ベテランの先輩は、『自分は、クライエントの話を今まで聞いていたつもりだったが、指摘されそうじゃなかったことを知り、大いに勉強になった。』と、素直にその指摘を受け入れられた。
いくら、勉強の為と言えども、なかなか、他人の意見を素直に『はいそうですか。』とは言えるものではない。それを証拠にその会でも、言われて自己弁護する人もいた。でも、私のグループの人は違った。『貴方に言われて本当によかった。勉強になった。』と、大いに喜ばれた。
私もこの人のように他人の意見を素直に受け止められるような者になりたいと思った。私もその方から大きな学びをさせて頂いた。
ピア・カウンセリング(仲間によるカウンセリング)とは、同じ境遇、同じ体験者として『他者の自助努力を手助けすること。』と、定義づけられて入る。
簡単に言うと、クライエントがカウンセリングの中で、自分の問題解決を見出すことなのだ。自分で解決の糸口をみつける・・・。そこに至るまでには、兎に角、聴くこと。聴き切ることが最も大切なのだと講師は力説した。
その為には、やはり基本的なスキルが必要なのだ。志しがあり頼りがいがあり適切なアドバイザスが出来る人がカウンセラーとして適切だと思っている人が多い。
しかし、仲間によるカウンセリングは、そうではない。相手にいかに思いを吐き出してもらうか・・・そこにカウンセラーの力量が問われる。そこがキーポイントだと何度も何度も講師は繰り返した。
ぎゃ〜。もうすぐ日付変更線だ。講習会終了後、32階の居酒屋(都庁ビル内)で、90分ビールの飲み放題をオーダーした。8人でワイワイガヤガヤ、9時まで反省会をした。帰宅は、11時20分。
勉強するって、何て楽しいのでしょう。ちょっと気付くのが遅すぎたかしらん。

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