2014_01
14
(Tue)20:33

埼玉県立がんセンターに転院出来た会員さん感涙にむせぶ。

本日は、先日、腫瘍内科医勝俣範之医師のセカンド・オピニオンを受けた会員さんの診察に同伴した。病院は埼玉県立がんセンター。

新病院(昨年暮れに移転した。病院オープンは、今年の1月6日)に初めて足を踏み入れた。

県立がんセンター 埼玉県立がんセンター新病院!

正面玄関を入ると、うわぁ~と歓声が上がるほどの開放感。天井の高さや明るさ、この広い空間は、癌研有明病院の雰囲気に似ている。ちょっと錯覚するくらいだ。

今日は、転院目的であったために、かなり気合を入れて診察に臨んだ。私の個人的な感想であるが、正直、国立がん研究センターの一人あたりの患者数は、埼玉県立がんセンターの先生方のほうが多いのではと思うほど、患者で溢れかえっている。

何様埼玉県は、国内の人口10万人当たりの医師数は、ずっと47番目という不名誉な数字が続いている。

一向に増えていない。実際、国立がん研究センターだと腫瘍内科医も一科に4人~5人と多いが、埼玉県立がんセンターだとお一人かお二人である。

さて、
患者さんのご主人がまとめた治療経過を私がワードにまとめ、太字にしたり赤字にしたり、一目瞭然のようにしてプリントアウトして持参した。

目の前の医師は、紹介状をご覧になった時間より、この持参した資料を主に時間をかけて見て頂いた。今日の腫瘍内科の先生は、依然にも二度ほどお会いしているが、その時は、私の素性を明かしていなかった。

今日は、真向勝負というか、何としても転院を許可してもらうべく、様々な場合を想定して臨んだ。こういう場合、自分たちの願いが叶うためには、どのようにしたらいいのか。しかるべき人に予めご相談していた。

どうして、転院したいのか!それをまずはっきりと明確に伝える。そして、強く転院の意志があることを表明する・・・であった。

診て頂くのは、会員さんであり、懇願するのはその家族である。が、勝俣医師の時は、臆することなくスムーズに質問攻めにしたそのご主人が、今日は、『シャロームさんに任せます・・・』と言わんばかりに私に全託されたよう眼差しを私に注いだ。 

当の患者も、がん専門病院という今まで経験したことのない診察室の雰囲気に明らかに戸惑い、委縮されている。そんな必死な思いは全身からにじみ出ていた。

私は路線を変更した。今日は、私が主導権を握らせて頂こう。最初から、名刺をお渡した。ご挨拶をしてからというもの、まるで私とその医師とのやり取りで話が進んで行った。

『病院を転々とされていますよね。』『このように全身に転移されておられる方は、転院は難しい。』『勝俣先生のお名前を出されても・・。』『そのようなこと(思わず膝を床につけた。)をされても、そんなことでお受け出来るようなものではない。』そう言われた。難色を示されることは、最初から覚悟していた。ごもっとも。

現に同じような状態で国立がん研究センター中央病院では、勝俣医師が、涙をためて、『ご希望にお応え出来ない』と、別の会員さんで受け入れてもらえなかった経験を何人もしている。

転院の理由ははっきりしている。今まで他の病院で、ベストな治療を提示してもらえなかった。ネガティブな経験を二つの病院でされてきた。

ここでも、全身転移した患者を受け入れたくないかもしれない。 でも、そうなったからこそ、今度こそ悔いのない治療を受けたい。治らないのも承知している。ご迷惑をお掛けするであろうことも認識している。大変申し訳ない。

でも、助けて欲しい。救いの手を差し伸べて欲しい。不条理な扱いをされてきたこの小さき患者を、最後の最後に最高の治療を受けさせて欲しい。彼女たちはまだ若い。私は、強く訴えた。

私の知識のすべてをさらけ出し。先生の出方を待った。 サンアントニオ学会。ASCO(米国臨床腫瘍学会)。ザンクトガレン学会。分子標的薬。ランマーク等々、何でも口にした。

流れが変わった。目の前の医師は、今後の治療方針を提示し始めた。『今日、検査を入れてもいいですか?あなたは、ラッキーです。こんなことは珍しい。CTに空きがあります。』

その言葉を聞いた会員さんは、思わず感涙にむせび泣いた。ことの成り行きを固唾をのんで見守っていたご主人の顔がゆるんだ。

私は疑問をぶつけた。『通常なら、このような状態で放置(無治療)状態に患者を置かないはずですよね?・・・・・』医師は、ごもっともと言われんばかりにうなっているように見えた。今までの病院(転院する前の病院)のプロトコールが甚だ私は納得がいかなかったのだ。

会員さんご夫妻もまた不安な日々を送っていた。もう、ここまで来たのだ。今度からは、自分たちに出来ることを行動に移そう。同伴の依頼は、そういった経緯があった。 

『入院できますか?抗がん剤投与の最初だけ入院で様子を見るのが、この病院の決まりなのですが・・・。』それは、何を意味するか、子供でも分かる。会員さんが答える前に、(笑)『出来ます。出来ます。本当にありがとうございます。恩に着ます。 』 (笑)

患者は誰かと尋ねられるんじゃないか・・・と思われるほど、私がバリバリ前面に出てしまった。(笑)血液検査。心電図。そして、CT。入院手続き。そこには、大至急と医師の文字で書かれてあった。

退室する際、『先生。この人、本当はいっぱい先生に感謝してるんですが、寡黙な人なんです。許して下さい。』ご主人のことをさしていった。

するとその医師は、『僕は、男は好きではありません。患者さんについて来てくれればそれでいいです。頑張りましょう。』と言って頂いた。 でも、ご主人は、ありったけの声で、『ありがとうございました。』と、深々と頭を下げた。

みんなで笑った。先生も笑っている。今まで散々辛い思いや悔しい思い、情けない思いにさせられて来た会員さんご夫妻に一条のあかりがさした瞬間だった。 

地獄に仏のような展開に、彼女は、『まるで夢のよう。まだ、この現実が信じられない。』と何度も口にした。

帰路の車の中では、副代表と、同じがん種を患っている別の会員さんに転院出来たことをご報告した。お二人とも、心から『よかったね。本当によかったね。』と我が事のように喜んで下さった。

12時10分に家を出て、帰宅したのは、18時35分。やっぱり疲れてしまったけれど、それ以上に安ど感と充実感とそして、達成感を今、味わっている。

本日の医師に、がん患者の障害年金のこともお願いした。ご存知であった。助かった。社会保険労務士さんにも関わって頂く。今まで不遇な医療環境の中で苦悩してきた分、今度こそ、幸せ?を掴みとって欲しい。いや、すでに今日掴んだ。

院内で知り合いのお医者さんにも会った。励ましても頂いた。心強いと思った。会員さんにとって遠くて暗い道のりではあったが、こうして、本日の医師の寛容な計らいで道は開かれた。あきらめてはいけない。今日こそ、この言葉に希望があると思ったことはない。



C.O.M.M.E.N.T

病状は辛くて厳しいけれど、希望の日ブログに「いいね!」

シャロームさま

本日のサードオピニオンの同行お疲れ様でした。

私も会員さんの転院を、自分のことのように嬉しく思いました。
(今日のご夫妻に、私も応援しています!!と伝言をお願いします)
がんに罹患するということは、辛くて厳しい、人生の大ピンチなのに、どんな医療に出会うかで、人生が変わることにいつも憤慨したり、切なく思っています。

本日のブログは、がん患者や家族の辛苦に、寄り添っていただけそうな医師に出会い、新しく機能的になった病院で、闘病していける希望の日であったブログ☆早速 「いいね!」しました。

libran



2014/01/14 (Tue) 22:49 | libran #- | URL | 編集 | 返信

Re: 病状は辛くて厳しいけれど、希望の日ブログに「いいね!」

libran様

閲覧&コメントありがとうございます。

確かに、どんな医師。どんな医療に出会うかで、人生が変わる!
その通りですよね。

がんは、まさしく人生の大ピンチですね。
でも、医療者には、この大ピンチを大ピンチと捉えて
いないのでは・・と思えるようなことが多々ありますね。

その犠牲者のような気がします。

でも、これからは、出来ることを今日の医師と共に
会員さんは、癌晴ってくれると思っています。

いつもありがとうございます。
これからも、よろしくね。

2014/01/14 (Tue) 23:14 | がん患者会シャローム #CjlWd7YA | URL | 編集 | 返信

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2014/01/15 (Wed) 09:45 | # | | 編集 | 返信

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