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(Mon)20:26

未完の論文ーある社会学者の死4「伝えること」中日新聞より

私は下記の記事を追っていた。やりきれないし。居たたまれない。こういった結末が彼の家族の宿命だったと言えば、そうかもしれない。

でも、そんな簡単な言葉でおしまいにしていいとも思っていないし、悔しいし、辛すぎる。だからと言って、それでは私に何が出来るというのか・・って勝手に一人で悩んでいるだけ。未完でもその論文を読みたいとも思う。

私もかねてから苦悩していることがある。しかし、この苦悩は生きているという想定のものであり、彼のように壮絶な経験をし、更に自らの死期が迫っているがための苦悩(未完の論文)とは比べ物にならない。

でもこの親子は、天上で再会し、愛に満ち、痛みも苦しみもない世界にいると信じたい。あまりにも悲惨で、あまりにも悲哀に満ちたこの悲劇に、いつまでも胸つまされる思いを引きずらないために・・・。

(2015年2月13日) 【中日新聞】【朝刊】

「時間がほしい」切に

児童を道連れにした無理心中事件の10年間の検挙者内訳

 児童虐待が社会問題として注目されだした当時の1996年8月、石川洋明は中日新聞のインタビューで「事実を明らかにすることが重要」として、次のように答えている。

 「事実にも2通りあると思っています。一つは、どのぐらいの頻度で問題が起きているかを客観的に示すこと。もう一つは、多くの人が共感できる真実、つまり当事者の体験や言葉を伝えていくこと。(中略)つらい立場の人を本当に支えられるのは、市民の輪なのです。そのためにもマスコミや研究者の責任は重大です」

 それから16年後、自身の家庭で妻が長男を道連れに無理心中を図った事件について、石川は体験を論文にまとめることを考えた。「このままじゃ、息子が浮かばれない」と事件当初から執筆への意欲を示し、妻の自殺後は「妻子が浮かばれない」に変わった。「あと5年、時間がほしい」とも。

 警察庁の統計によれば、2004〜13年の10年間に全国で発生した無理心中事件(未遂を含む)で検挙された人は378人で、うち実母が284人と75.1%を占めている(グラフ参照)。児童虐待関係の事件全体では検挙者の71%が男性であるのと好対照だ。

 石川は、この「心の闇」に踏み込もうとしたようだ。

 裁判での石川の供述によれば、もともとの妻は「ユーモアセンスがあり、快活。長男を心から愛していたが、時々キレることもあった」。こうした女性は決して珍しい存在ではない。しかし、夫の死期が迫り、精神的に追い込まれる中で、死に傾いていった。

 事件は計画性がある無理心中を思わせる一方で、「死に神が息子に乗り移った」という妄想のようなものもあった。金属バットで何度もたたいたという犯行は「一緒に天国に行く」という動機では説明しにくい。うつ病が自殺につながることはよく知られているが、母親の場合はどんなふうに危険性が高まるのか、妄想がどう作用するのか。そして、石川は何に失敗したのか。

 現代の核家族に起きる無理心中に関する研究が乏しい中、この論文が完成すれば注目を集めたはずだった。

 同僚の親友・吉田一彦(59)は「何度も何度も書き直して、結局まとまらなかったようです。奥さんへの思いが強すぎたのでしょうね」。

 体力的にも限界だった。「固いものを食べると激痛が走るので、栄養補給に苦労されていました。家に帰ると疲れ果てて倒れ込んでしまうことも多かったようです」と大学院生。未完の原稿は石川のパソコンの中に眠っている。(敬称略)=つづく

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