2015_03
06
(Fri)18:37

「『空気』を読めと飲まされて」 断ち切って欲しいこんな危険な行為!

「『空気』を読めと飲まされて」

こんなキャッチコーピーのアニメーションが3月3日、公開された。
卒業や入学、入社、そして春合宿、新歓コンパ・・・。
若者の飲酒事故が多い春、アルハラ防止に取り組むイッキ飲み防止連絡協議会(東京)が、多量飲酒や危険な飲酒を防ごうと、ソフトなキャンペーンを始めた。 

若者が多量飲酒や危険な飲酒をして命を失う事故は、3月から5月の時期が要注意といわれる。冒頭のキャッチコピーは、飲酒事故で大学生の息子を失った遺族が中心になって設立されたイッキ飲み防止連絡協議会による今年のキャンペーンのコピーだ。

今年は「空気」というその場の雰囲気を取り上げた。オーストラリアのメルボルンの鉄道会社が、
鉄道事故防止のために、ソフトなアニメーションを制作して浸透を図ったことを参考にした。

協議会のまとめによると、1983年以降、報道などで確認できただけで、飲酒で命を失った大学生や高校生は、109人いる。2014年も、報道されただけで、学生3人が飲酒をきっかけに命を失ったという。うち1人は、未成年の女性だった。また、昨年は、東京・新宿の繁華街で大学生の男女が泥酔して路上に倒れるということも話題になった。

これまでのキャンペーンの主なコピーは、次のようなものだ。


「イッキ。イッキ。あの世へイッキ。」(1993年)

「飲み会から救急車で帰った人。1万5千77人」(1996年)


「嫌です。イッキ。」(1997年)

「アルハラって痛い」(2004年)

「飲ませたほうは、みんな言います。
まさか死ぬとは思わなかった。」(2013年)


「本当にあった 怖い飲み会」(2014年)

強い言葉で危険な飲酒を防止するメッセージを表現しているものが多い。

ところが、協議会の今成知美さんによると、外から見れば危険な飲酒をしているものの、学生側からは「イッキ飲みはしていない」といった反応が出てくるようになったという。

また、先輩後輩といった人間関係や新しいコミュニティーへの不安から、その場の空気を察して危険な飲酒をしてしまうケースが目立つようになってきたという。キャンペーンの強くて明確なコピーが、逆に若者を遠ざけてしまっている可能性がでてきた。

若者が日常的に使うスマートフォンやタブレットで動画共有サイト「YouTube」(ユーチューブ)にアクセスすれば、いつでも見ることができる。SNSを通じて浸透を図る狙いだ。全国66大学の生協が協力をし、学生食堂などのモニターにも流される。

作詞と絵は、ポスターやチラシのデザインをしてきた「サン・アド」のコピーライターやデザイナー。楽曲は、CMの音楽を手がける「MR.MUSIC」の作曲家、中川俊郎さんが提供した。
制作した協議会事務局の金田千秋さんは、「昔は男なら『飲めないのか?』と言われたが、今は男も女も飲むことはいいことだという空気がある。

高校生の飲酒率も男女逆転している。今年のキャンペーンのデザインは、女性にも振り向かれるように、イラストやアニメーションでも女性の登場人物を多くしました」と話す。

ポスター1万枚、チラシ86万5千枚は、2月下旬に全国726大学に配布した。チラシは、大学生の提案で、ブックカバーにできるように工夫されている。FacebookやTwitterを通じて、ポスターが貼られている場所の写真を投稿してもらい、話題の拡散を図る。( #イッキ飲み )
アルコールを強要されたり、飲まざるを得ない状況にさせられたりといった「アルハラ・エピソード」(体験談)の募集も行う。

金田さんは「学生は、『飲み放題』を利用することが多く、ここぞとばかりに元をとろうと飲む。たくさん飲むことがいいことだ、という空気を、みんなで変えて欲しい」と話す。

▽参考
 「空気」を読めと飲まされて(YouTube)

http://youtu.be/JAv4MNlj7u8 

イッキ飲み・アルハラ防止キャンペーン2015のホームページ

http://www.ask.or.jp/ikkialhara_campaign.html

オーストラリア・メルボルンの鉄道会社の事故防止啓発のアニメーション

http://dumbwaystodie.com/

 アピタル編集部

空気を読めと飲まされて 
イラストに登場する女性の割合を、今年は増やしたという

C.O.M.M.E.N.T

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