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(Thu)21:08

早期子宮体がんの腹腔鏡手術が保険適用に!日経オンラインより

早期子宮体がんの腹腔鏡手術が保険適用に!

2015年6月9日 日経オンライン

傷が小さく、痛みや合併症が少ない手術!

30~40代にも増加中の子宮体がんの腹腔鏡手術が、昨年4月から保険適用に。また、同年12月からは子宮頸がんも一部の病院で保険診療と併用できる先進医療の対象となり、注目されている。

 「子宮がんには子宮内膜にできる『体がん』と膣に近い頸部にできる『頸がん』があるが、どちらも腹腔鏡手術では腸の癒着や感染など合併症が少ない。

モニターで拡大して見ることで、がんが神経まで広がっていなければ排尿に関わる神経を正確に温存できるのも利点。開腹手術では20~40cmの傷跡ができるが、腹腔鏡では5~15mm程度のだけなので痛みが少なく術後の回復も早い」とがん研有明病院婦人科の金尾祐之医長は話す。

 腹腔鏡手術は、腹部に4~5個の穴を開け、小型カメラや手術器具を入れて映像モニターを見ながら病巣などを切除する手術法。

子宮内膜症など命に関わらない病気では、今や、体への負担が少ない腹腔鏡手術が主流。早期子宮体がんは、開腹手術と腹腔鏡手術で再発率やがんの治癒率に差がないことも分かっている。

■腹腔鏡術ができる婦人科の主な病気
・子宮体がん(保険適用は、がんが子宮内膜にとどまるIa期のみ)
・子宮頸がん(先進医療か自費)
・子宮内膜症(保険適用)
・子宮筋腫 (保険適用)
・卵巣のう腫(保険適用)
・子宮外妊娠(保険適用)

保険適用になっている子宮体がんの腹腔鏡手術は、入院費も込みで40万~50万円(3割負担)だが、高額療養費制度を使えば、一般所得の人で9万円程度の負担になる。


■子宮がんの手術法

子宮体がんは、子宮だけを切除する単純子宮全摘出術(主a期)や準広汎子宮全摘出術(左図)、子宮頸がんには膣や周囲の組織まで広く取る広汎子宮全摘出術(右図)を行うのが標準的。

どちらも必要に応じて卵巣・卵管、骨盤リンパ節や傍大動脈のリンパ節を切除する。

■腹腔鏡手術は小さな4カ所の傷だけで目立たない
 
開腹手術では早期子宮体がんの場合、へその下から恥骨の上までメスを入れる。がんが進行し、傍大動脈リンパ節まで切除する場合は、胸の下から恥骨まで開く。腹腔鏡手術では、4つの穴を開けて器具を挿入し、切除した臓器をそこから取り出す。












 ただ、現時点で保険の対象になるのは、がんが子宮内膜にとどまっており、切除範囲が小さいIa期(患者全体の5割程度)のみで、Ib期より進んだ人は標準的には開腹手術の対象だ。

「進行した子宮体がんでは、子宮と卵巣・卵管、骨盤リンパ節、傍大動脈リンパ節まで切除した後、抗がん剤治療を行うのが標準的。

進行がんこそ、合併症が少なく早く抗がん剤治療に移行できる腹腔鏡手術の恩恵が大きいはず。今後はIb期以上の体がんでも保険適用になるよう働きかけたい」と金尾医長。

次ページ 一方、子宮頸がんの腹腔鏡手術はがん研有明病院など...


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