『ただ見れば何の苦もなき水鳥の、足にひまなき吾が思いかな』、地域に根ざすがん患者会を立ち上げて早2年になる。会員がもう少しで60名にも達する。私の思いに賛同して下さるがん友がいて、ただがむしゃらに走り続けて今日まで来たような気がする。
最初の患者の集いは、たったの4名。その内の一人は昨年亡くなってしまった。彼は、行政への働きかけにも一緒に足を運んでくれた一人。亡くなるひと月前の患者の集いに杖をついて参加して下さったし、その後のバーベキューパーティーの前日に電話をくれて、『俺、参加出来なくなっちゃったよ。参加したかったなぁ〜』と、入院先から電話をくれた。
今日のワークショップの中で、そんながん患者会シャロームの立ち上げ当初のことを思い出した。今日の学びは、大きな収穫があった。
今日は、国立がんセンター中央病院管理棟の特別会議室に於いて、朝の9時半から4時45分の長時間に及ぶワークショップがあった。まずアメリカでオンコロジー(がんなどの腫瘍を専門にする)ソーシャルワーカーをなさっている三宅亜紀子氏のお話を伺った。
その内容は、私がまさしくもう一度確認したいポイントをしっかりと語って下さった。勿論、学ぶ側が何を求めているかによって、その収穫となるものは異なる。
私が一番心に残ったところは、言葉は大切な道具である。しかし、カウンセリング(仲間によるサポートも同じ。)に求められているものは、言葉を越えたもの・・・それはすなわち聴くことである。
患者が求めているものは、『私の話を聴いて欲しい・・』ということ。『多くを語らなくても聴いてくれることで、来て良かったと思う人が多い。』言葉にたよると、言葉だけに集中して肝心なことを見逃してしまう。
というところが強く心に残った。不安や辛さをただ聴くだけでよいのか・・と、誰しも仲間はそう思う。何か言葉を発しなければ・・と。
しかし。『そのお気持ち分ります。』『お辛かったですね。』『お心が壊れてしまいそうだったのですね。』と、そのように共感・理解できる仲間づくりと役割を、今後、シャロームの仲間達で心がけたいと思った。
ワークショップの後、グループのメンバーと懇親会を図った。しばらくして気が付いた。しまった!一人忘れて来たぁ〜。もうどうしようもない。私のやることは、いつも、どこか抜けている。
懇親会では、中味の濃いい話が出来た。素晴らしい仲間達に出会った。みんなで、ゴールドリボンバッヂも買った。がんの子どもを守る会・・の、様々な活動資金となる。
今度の秋の講演会の休憩時に、その販売をプロジェクトチームで検討して頂こうと思っている。一昨年の視覚障害者プロ歌手のCDは完売出来た。勿論、その収益はすべて販売者のものであることは言うまでもない。今日も疲れたけど、やっぱり心地よい疲れだった。
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