今日は、かなり刺激的な一日だった。患者でなければ入ることも見ることも出来なかった施設を見学した。製薬協(製薬工業協会)のご案内を頂いて、がん患者会シャロームから2名参加した。参加人数は、15の団体で24名。
見学先は、神奈川県中井町にあるテルモメディカルプラネックス。製薬協様が用意した観光バスに乗り一路医療シミュレーション施設へ。
このプラネックスは、医療者向けの研修施設。広大な土地に模擬病棟(手術室・・居宅他)が、そのままリアルに再現されている。
新人の医師や看護師、更にスキルアップのために、この施設で学ぶ。アクシデントが発生した場合の対応や、機器の操作の仕方など、自分の実技がすべて録画され、後で一挙手一投足を指摘なれながら研修するという。
ブザーが同時になった時は、注射の手技は、カテーテルの挿入は・・・。高度な技術だけでなく、ヒヤリハット(ヒヤリとしたりハットしたりすること)の防止にも勿論一役かっている。
どのように対処してよいか分らずパニックになりしゃがみこんだり、自分の動きの鈍さに落ち込んだり・・と、医療従事者は、この模擬病棟で洗礼を受けながら、技能を磨いている。このような研修により安全・安心な医療が提供されるのだ。
医療機関は、安全管理を向上させるためにこのような施設での研修を受けさせており、2008年度9月末の時点で、研修者は4,000人を越えているという。2007年度を上回るペースだという。
世界一細い注射針を開発したテルモ。(これは、痛点を避けられる利点がある。よって痛くない注射針ということ。)アメリカでまもなく実用化される(ヨーロッパでは実用化されている。)人工心臓の開発にこぎつけた。(末期の心疾患患者がこの装置を埋め込むことで通常の生活を戻せることが出来る)
一人の日本人心臓外科医(野尻 知里女史)が、もっと多くの心臓疾患患者を救いたい。体内埋め込み人工心臓装置を開発したい。大きな夢を持った彼女とテルモが出会う。渡米して日本で生まれた人工心臓は海外で陽の目を見る。
並大抵の苦難や逆境ではない。彼女は、失敗も辛さも障壁もスプリングボール(それをバネにして飛び玉のように)にして跳ね返すという。
目的地に着くまでのバスの中で見た、NHKプロフェッショナルという番組。その録画でそのことを知った。その彼女が言った言葉が心に強く残っている。
・夢が人を動かす。
・夢が実現できるから人はついてくる。
・夢をかなえるのは自分。
・夢をあきらめない。
・しつこく。粘り強くあきらめない。やり続ける。
・命の装置を作り続ける。
★がん患者の生き方に似ているなぁ〜とも思った。この見学(医療者ではなく一般の・・・)は、初めての試みであり、その後この企画が続くとは限らない。
ただ、プロテクターエプロン(照射を防ぐ鉛の入ったエプロン)を試着させてもらった。そこで気付いたことは、こんな重いエプロンを身につけながら、何時間も手術や検査をする医師たちの苦労や大変さが少しは理解できたような気がした。
医師の立場、患者の立場、そういった双方向の理解が、医療現場には必要なのでは・・と、私は今日の見学を受けて強く感じた。感動的な一日だった。
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